何事もない一日を終えたその日の夜
いつも通りお酒を飲みながら
ダラダラとスマホを眺め
あはは・・・と笑う
ここまではいつも通りのことだ
しかしここからが少しいつもと違った
私はふと
目の前にあるティッシュをじっと見つめてみた
普段から使っている箱ティッシュ
一枚の紙が当たり前のように飛び出ている
なぜかは分からないが
その時は目が離せなかった
わずかなことで揺れるティッシュ
私の小さな呼吸にも
私の少しの動きで出る風でさえも動く
正直私はその時何も考えていなかった
今になって考えてみると多分あれは
酔いという物が生み出した
何かを楽しもうとする思考
なのではないかと思う
それで結局何を言いたいのかというと
さっきとほとんど同じ回答になる
正直何も考えていない
だけどなぜかこのエピソードを伝えたかった
なぜだろう
考えに考え出た答えは
何事もないことを伝えたかった
ということだ
・・・いや
ということにしてほしい
そして今これを読んでいるあなたも
普段見ない何かを見つめてみてください
嬉しくなることも
悲しくなることも
楽しくなることも・・・
多分ないと思う
だけどそれでいい
そんな時間があったなあ・・・と
後で思って少し懐かしんでほしいから
おしまい
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